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更新2022/11/21
本章では、オペアンプの入力バイアス電流について説明します。
オペアンプの入力端子には、入力バイアス電流という僅かな電流が流れます。
バイアス電流に対し、R1とR2(反転増幅器、非反転増幅器の基本回路参照)の抵抗値が低く、それら抵抗に流れる電流が十分(数百倍以上)大きい場合は、さほど大きな誤差にはなりません。
しかし、R1とR2の抵抗値が大きく、抵抗に流れる電流が非常に小さい場合は、バイアス電流が出力電圧に影響を与えてしまいます。
R1とR2が10KΩ以上になる場合は、影響が出始めると考えた方が良いでしょう。
補正するには、バイアス電流の影響を避けるために、「+」端子に抵抗R3を挿入し、+端子と-端子のバランスを取ります。
(反転増幅器)
(非反転増幅器)
R3は、以下式で設定します。
R3の抵抗値=1/(1/R1+1/R2)