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更新2022/06/09

無安定マルチバイブレーター

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無安定マルチバイブレータ

一般に、パルス発振回路と言われている回路です。
デジタル回路の基準発振回路として使われます。
低精度の無安定マルチバイブレーター回路図
発振周波数は、R2とC1で決まります。
R1 はd点に発生する高電圧からN1を保護するもので、R2 の1~2桁以上大きい値にします。

使うN1・N2の種類(TTL・CMOS等)により、同じR2・C1でも発振周波数が異なります。
また、精度のおおざっぱなRCを使うため、発振周波数精度が悪く、さらには温度変化等で発振周波数が変化するという大きな欠点があります。
適当な精度でもいいから発振器が欲しい時用ということですね。

高精度な無安定マルチバイブレータ

高精度な周波数発振が求められる場合は、水晶振動子を用いた回路が使われます。
高精度な無安定マルチバイブレーター回路図
R1はN1をアナログアンプとして動作させる為のバイアス抵抗で、1MΩ以上の高抵抗を使います。
R2は水晶振動子に過電力が加わることを防ぐものです。
N1にCMOSを使う場合は、省略されることが多くあります。
C1とC2は発振を安定させるもので、数十pF~100pF程度です。
N2はアナログ的な発振波のバッファとして使い、後段の回路が発振に影響を与えないようにするものです。

マイコンチップのほとんどには、基準パルス用の発振回路が内蔵されており、水晶やセラミック振動子を外付けするだけで、そこそこの精度で基準パルスを作ってくれます。
なので、最近では、面倒なマルチバイブレーターのような発振回路を、わざわざマイコン用に別に組むことは少なくなってきました。

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電子回路とファームウェア専門の元エンジニアが、初心者の頃の疑問や勉強・経験で知った「そうだったのか」を2009年から書いています。

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