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更新2023/11/04

LEDの温度

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高温に弱いLED

LEDは基本的に半導体なので、高温に大変弱いという性質があります。
これは、LEDの半導体接合面の温度が150度を超えると半導体として機能しなくなるからです。
150度という温度は一見すると、かなり高い温度なので十分余裕があるように思えますが、ケース表面や周囲温度のことではなくLED内部の温度を指すので、LEDに流す電流値や周囲温度によっては簡単に150度を超えてしまいます。
もし、発熱の対策(放熱など)をせずに使用すると、熱が逃げないため当然ながらLED内部温度がどんどん高くなっていきます。
そして・・・、最後は、煙や火花を出して! LEDは壊れてしまうでしょう。
一応の目安としては、LEDを触っても熱を感じないか、ほんのり暖かいという程度であれば大丈夫です。
もし、LEDが触れないほど熱くなっている!という場合はLEDが壊れる寸前または既に壊れかけている状況なので要注意です。

超高輝度LED

超高輝度LEDの発光写真
上の写真は、基板上に実装した最近の白と橙色の超高輝度チップLEDを映したものです。
写真だとわかりにくいかもしれませんが、数千mcdのレベルで発光する代物です。
今までのものが、数十~数百mcdですので、驚くべき違いですね。
直視すると目が痛いぐらいに明るく見えます。
20mAも流していないのにこの明るさとは驚きです。

発熱と放熱

超高輝度LEDは、照明にも使える大変優れた低消費電力の素子ですが、LED1ケでは発光面積が小さいため、照光用で使う場合は、何個も基板に実装する場合があります。
以前、パネルの背面照光で50x50x10mm程度の空間に10個実装した時は制限抵抗の発熱と相まって、LEDをマウントした基板が相当熱くなりました。
もちろん消費電力を計算すれば、当たり前なのですが、LEDは使用数が増える傾向にあるので、放熱対策には要注意です。
放熱対策として、簡単には基板やLEDに熱が蓄積しないように基板の銅パターン面積を多くし熱の分散と放熱面積を増やしたり、空気が対流するよう空気穴をあけたりします。
それでもLEDの温度が上がる場合は、基板をセラミック材に変更、ヒートシンクを追加、ファンを使った強制空冷などを行います。

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電子回路とファームウェア専門の元エンジニアが、初心者の頃の疑問や勉強・経験で知った「そうだったのか」を2009年から書いています。

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